プレスリリース詳細
神戸新聞に掲載されました。(2005年2月15日付け)
神戸のベンチャーが開発
原料は、高分子材料(ポリマー)を配合した特殊ゴム「アイスセンサー」。特許も取得している。タイヤの溝の深さと同じくらいに切って接着剤をつけ、全体で百二十カ所程度、溝に差し込む。ゴムは路面温度が五度以上のときは柔らかいが、雪道や凍結路など氷点下になると硬くなり、雪や氷に食い込んでグリップをきかせる。通常の道路に戻るとすぐに柔らなくなりタイヤの溝の中に収まるため、チェーンのような取り外しは不要。岩本哲男社長はケミカルシューズの底材メーカーを経営していたが、阪神・淡路大震災で工場が全壊し2002年に廃業。その後、知人の研究者が発明した特殊ゴムの応用を思いつき、会社を興した。ほかにも廃タイヤを再利用したエコマットなど、環境に配慮したアイデア製品を 開発・販売している。このほど、みなと銀行(同)が新進企業を支援する「みなと元気ファンド」の投資先にも選出された。岩本社長は「ファンドからの投資を活用して、北海道や東北など降雪地域の自動車整備工場に売り込みたい」と意気込んでいる。